ヒートアイランド現象
ヒートアイランド現象とは、都市化による地表面被覆の人工化(建物やアスファルト舗装面などの増加)やエネルギー消費に伴う人工排熱(建物空調や自動車の走行、工場の生産活動などに伴う排熱)の増加により、地表面の熱収支が変化して引き起こされる熱大気汚染であり、都心部の気温が郊外に比べて島状に高くなる現象をいいます。
原因と影響
- 原因
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- 人工的構造物(コンクリート、アスファルト等)の増加
- 農地、樹林地等の減少
- 自動車、工場、冷暖房等による熱エネルギ-の放出増大
- 二酸化炭素等による温室効果
- 影響
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- 熱中症に伴う死亡者の増加
- 高温化による冷房需要の増加とそれに伴うエネルギー消費量の増加
- ヒートアイランド現象による光化学オキシダント生成の助長や局地的集中豪雨との関連性も指摘されています。
対策
- 人工排熱の低減
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- 空調システム
- 電気機器
- 燃焼機器
- 自動車など
- 地表面被覆の改善
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- 民間の住宅・建築物や敷地内における緑化等の推進。
- 官庁施設等の公共施設の緑化を推進。
- 都市公園の整備及び港湾、空港、下水処理場等の公共空間の緑化を推進。
- 貯留浸透施設の設置、水面積の拡大、下水処理水や雨水の活用等、水の活用による対策を推進。
- ライフスタイルの改善
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- 太陽光・大気熱エネルギー利用
- 冷暖房温度の適正化などによる事業場・家庭における新エネルギー・省エネルギーに関する取組や雨水貯留・利用の取組などの推進。